家事のはなし
家事が割と好きだ。
やり始めるまでは億劫なのだけれど、これが始めてみると楽しくなってくる。
楽しくなるっていうのは少し語弊がありかもしれない。
正しくは、何も考えなくてよくなることと、やるべきことがあると小さなストレスを感じてしまうから、そのやるべきこと、ストレスが減っていくというのが楽しいと錯覚させていると思う。
小学生の低学年は、家事の手伝いは、母が洗ったお椀を拭くという作業。6人家族だったので、洗い物も大量。水切り籠に置いておける量じゃなかった。
洗濯物は、母がバシッとしたものをハンガーにかけて干す係だった。
取り込んだ洗濯物を一緒に畳んだりもした。
家事のほかにエプロンを付けて一緒にお菓子作りもやった覚えがある。今とではだいぶ違うと思うけれど、小学生くらいまではかわいかったと思う。ってかかわいかったよ。うん。
中学になると、手伝いすることを嫌がり、小学生の頃よりはしなくなった。が、兄弟の中ではやったほうだと思う。というか、上から順序よく命令が下りてくる。今思えば軍隊かよってね。
しかし、末っ子なので元首に言いつけるという必殺技を時々使っていた。
続きを読む猫のはなし
猫が好きだ。大好きだ。とても可愛い。
元々こんなにも猫は好きではなかった。
動物は好きで、猫も犬などの他の動物と同じくらいの、好きだった。
なぜこんなにも猫が好きになってしまったのかというと、ある子猫を引き取ってしまったからだった。
当時、生き物を飼いたい気持ちが強く、それは猫じゃなくてもよかったのだけれど、音楽仲間の一人が、家の庭に住み着いた猫が出産をして引き取りてを探していたし、その時付き合っていた人が猫の世話をしたことがあると、とても頼もしい発言をしていたからで。
5月か6月の頃だったと思う。
夏の本番はまだ来ていなかったが、ちょいちょい暑くなる日が多かった。
黒い子猫が外に出ないようにと窓は閉め切っていたから、それは大変暑くなる日もあった。
職場にいても暑いと感じる日なんて、居ても立っても居られなくて、定時ダッシュを決めて、駅まで走ってモノレールに乗って、家まで走った。
これは仕事どころじゃなくなるぞ、と思い、その日でクーラーを買いに行った。黒猫はとても可愛かった。
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